遍路できない迷子

 江口洋介、戸田菜穂、三浦友和、風吹ジュン、森本レオ、ベッキーらが四国を遍路するNHK連続ドラマ「ウォーカーズ-迷子の大人たち」をおくればせながら、見た。
 
 2006年放映。一番札所からはじまり八十八番まで、たまたまであった8人がともにあるいて遍路していく。四国の観光と遍路の習俗の入門であり、四国をスゴロクのようにまわるマンダラの仏教的世界観と、四国4地域で4回完結という、発心、修行、菩提、涅槃の形にのっとっている。
 
 江口は携帯電話のプロジェクトのチーフでばりばりのビジネスマン。しかし故郷の徳島の徳仙寺というお寺のあとつぎだが、家をとびだして15年になるという設定だ。久しぶりの休暇でかえると、父親ががんで半年の寿命を宣告されていた。おもわず跡継ぎになるとうそをついてしまい、その修行のために四国遍路に旅立つことになってしまうはめに、、さて。

 登場人物は、これからつきあおうかという男女、結婚と仕事の選択でゆれる男女、ひきこもりの子育てで絶望した夫婦、熟年離婚の危機の夫婦、死ぬ間際の夫婦。4組のペアの遍路道中だ。

 遍路の先達は、原田芳雄の元ベトナム戦争のカメラマン役。江口の父親の住職に、市川左團次。がんのわりには元気よすぎて立派すぎる僧侶だった。母親に加藤登紀子。適役。焼山寺で、音楽の細野晴臣さんが、お地蔵さんのように杉の根元で鎮座して、演奏しているのが印象的だった。

 お遍路の伝統と歩くという自然の力が、現代の生老病死、とくに生きることの大変さをすくいあげてくれるのではという主題でした。2009年の今は、貧困と病からふるさとの縁を切って単独で死の国に旅立った昔昔のお遍路さんの時代に急激にちかづいているような気がせんでもない。

 おしょう2は、四国巡礼(新四国まんだら霊場)の旅で、愛媛高知の道中、きょうはおやすみでした。

 オープニングとエンディングは、ユア・ソング・イズ・グッドとバードの「クラブトロピカーナ」。カンノヨウコ「AI戦隊タチコマンズ」です。

 人に行動をおこさせるものが真実だ。道に落ちているお金でなく、這っている昆虫が真実なのだ(養老孟司曖昧引用)。戦後最悪の恐慌のいま、日々の生活をたしかめてみませんか。音楽ファッション政治経済趣味雑学の天高し。おとなのクールでホットで上質な?会話がたのしいエフエムビザン79.1メガ、土曜日午後8-9時の「3Bの鉛筆」です。

 追記 さきごろ裁判員制度のもと有罪判決のあった、統合失調症で家庭内暴力のこどもを殺し、鳴門の海に投棄した事件。大阪の自転車店経営のまじめだった両親がこどもの暴力に悩み、思いあまって殺してしまったということだった。四国遍路の入り口の鳴門まできていたということが暗示的だ。もうすこしまえに何か救済の方法がなかったのかとおもう。テレビドラマの遍路する森本レオら、家庭内暴力に悩む夫婦は、足摺岬で投身自殺もかんがえるが、おもいとどまり、あるきつづけることを選択する。統合失調も、たしか「緩解」だったか、年をとれば治癒することもあり、自然や隣人の存在が救済策を示すこともありそうだが。合掌

画像

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

ナイス

この記事へのコメント

11番隊
2009年11月29日 08:49
お遍路さん、よく観ます。
歩いて行っている人は大変だと思います。
おしょう
2009年11月29日 13:34
お遍路、ご苦労様でした。

留守、しっかり守っておきました。
偶然、話題は、
失業率と求人倍率の話。

仕事ができる人間は、
話が聞いてもらえる大人という話題でした。

この記事へのトラックバック